カルデア神託法

――七大天使からお告げをもらう――

　

　

目次

はじめに

参考

 

本文

１．七大天使

２．守護天使

３．七芒星

４．カルデア神託法

 

付録　七芒星護符

ミトラ

ジブリール

ダルダーイル

シェムナーイル

 

 

はじめに

この文書のねらいは、タロットと七大天使の関係を説明することである。解説だけでなく、占い方も紹介する。

 

 

参考

タロット

・東條真人『タロット大事典』国書刊行会、1994

・ＨＰ≪ミトレーアム・ジャパン通信講座≫　『講座�T新．タロット新講義』

 

七大天使

・ＰＤＦ．『七大天使のプロフィール』ミトラ教天使七星教会

・ＨＰ≪七大天使の名前の由来≫ミトラ教天使七星教会

 

ミトラ神話

・東條真人編訳注『ケウル-ミトラ聖典』MIIBOAT Books、2006

・東條真人編訳注ＰＤＦ．正典『巨人の書』ミトラ教天使七星教会

 

辞書

・ＰＤＦ．『ペルシア神話大辞典』ミトラ教天使七星教会

 

その他

・日本聖書学研究所編「エチオピア語エノク書」『聖書外典偽典４』に収録、教文館、1975

 

 

 

第一部　解説

 

 

１．七大天使

ミトラ神話に登場する七大天使＊は、アザゼル、ジブリール、シェムナーイル、ダルダーイル、ミカエル、アズラーイル、イスラーフィールである。古くは七曜神〔しちようしん〕と言って、ペルシア名だったが、今ではこのようなアラビア語風の名前になっている。

「七大天使」という言い方は、英語や日本語の言い方で、クルド語・ペルシア語・アラビア語では、あまり使わない。もっぱら、ハフト・シッルHaft Sirrという言い方をする。ハフトは七、シッルは秘儀を意味する言葉で、ハフト・シッルは七つの秘儀を意味している。ローマ帝国時代のミトラ教は、七位階の秘儀というものを持っていた。これが七大天使の秘儀に変わったので、このような言い方をするわけである⇒ＨＰ≪ミトラの秘儀≫。

 

＊七大天使　詳しくは下記を参照のこと。

⇒ＰＤＦ．『七大天使のプロフィール』

⇒ＨＰ≪七大天使の名前の由来≫

 

 

２．守護天使

ミトラの友は必ず、守護神／守護天使を持つ。ローマ帝国時代には、七曜神の中から、それ以降は七大天使の中から一人持つようになった。通常、守護神／七曜神は、生まれ日の曜日をもとに決める⇒下表。

 

表　七大天使と七曜神

七曜	七大天使	七大天使の西洋名	七曜神
日曜	アザゼル	サタナエル	ソル
金曜	ジブリール	ガブリエル	女神アフロディテ
水曜	シェムナーイル	シェミハザ	ヘルメス
月曜	ダルダーイル	ラファエル	女神ルナ
土曜	ミカエル	ミカエル	クロノス
木曜	アズラーイル	アズラーイル	ディオニューソス
火曜	イスラーフィール	ウリエル	アレス

 

ボゴミール＝カタリ派の場合でも、守護天使は重視された。危害から守るだけでなく、さまざまなお告げと導きをくれるからである。ボゴミール=カタリ派で人気があったのは、ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルである。

このような伝統の下で、タロット占いをするとなると、守護天使からお告げをもらうというかたちになるわけである。

 

 

３．七芒星　しちぼうせい

ミトラ教の神聖数は、七である。七大天使、七惑星、七宝、七曜、秘儀の七位階、聖七文字など、あらゆるものが神聖数七にしたがって整理されている。この整理の基本となるのが、カルデア式惑星配列である。カルデア式惑星配列というのは、土星、木星、火星、太陽、金星、水星、月という順番の並びのことをさす。天文学的にいうと、太陽と月は惑星ではないが、占星学では惑星とみなすので、これでよい。この惑星の並びは、地球から見て動きの速さによって定められている。一番遅いのが土星で、一番早いのが月である。この並びを円形に配置したものが七芒星である⇒下図　七芒星。

 

図　七芒星

 

七芒星の太陽☉に指を置き、そこから月☽に向かって指を動かし、そこからさらに火星♂、水星☿、木星♃、金星♀、土星♄とたどると、日曜、月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜――という七曜の並びが生まれる。ミトラ神話によると、七大天使は、七曜の順番にしたがって交代で世界を監督している。

 

 

３．カルデア神託法

目的

カルデア神託法は、タロットを使って、七大天使からお告げをもらう方法である。

 

名前の由来

カルデア起源の七芒星をもとにしてカードを展開することに由来するので、「カルデア神託法」と名付けた。

 

準備

付録の七芒星護符の中から好きなものを選んで、それを少し厚めの紙に印刷して、丸く切り取る。

 

占い方

（１） まず、何を占うかを決める。

（２） タロットカードを用意し、それをテーブルの上でよくカット＆シャッフルする。

（３） カードを集めて一つにまとめ、テーブルの右側に置く。

（４） テーブルの中央に七芒星護符を置く。

（５） カードの山からカードをとり、ふせたままで七芒星護符の周りに置いていく。カードは、七芒星護符の上部からはじめ、時計回りに置いていく。三重にカードを置く。すると、図１のようになる。

（６） 七大天使の誰からメッセージをもらうかを決める。（ここでは、ジブリールからもらうことにする。）

（７） ジブリールのところに置かれたカードを一枚めくる⇒図２。それがジブリールからのお告げである。（この場合は、正位置の≪I 魔術師≫である。）

 

図１　カードを配置する

 

図２　ジブリールのところのカードを開く

 

備考

（１）さらに質問を続ける場合には、ふたたびジブリールに尋ねてもよいし、別の天使に尋ねてもよい。

（２）三度つづけて、同じ天使に尋ねる場合には、次の質問をする前にカードの山からカードをとって補充しておく。

 

 

 

付録　七芒星護符

 

 

七芒星護符（天の友ミトラ）

 

七芒星護符（ジブリール）

 

七芒星護符（ダルダーイル）

 

七芒星護符（シェムナーイル）

 

 

以　　　上